マルクという人形

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マルクという人形

小さな人形は戻ってまいりましたが
体調不良で撮影が出来なかったので、大きなコから
順にご紹介いたします

A MARQUE
身長53センチ

フランス人彫刻家Albert Marque(14July1872-1939)により彫刻された人形
bodyはマルクの為だけに作られた特別なものです
手足や首が長く細身、大きな足、当時のクチュールファッションを
美しく着こなしただろうと思いますが、そのぶん
ドレスデザインには大変手こずりました

こんなデザインだったこともあります

「マルクだからこのデザイン、
マルクだからこの色、
マルクにしか着れないものを作りなさい」

散々言われてきた言葉です

YOKO先生にご指導いただきながら、数度に渡る型紙チェンジ
最終的には無駄をそぎ落とした洗練された型紙が出来上がりました
（写真では見えていませんが、脇に気の利いた切り替えがあります）

前見頃と帽子がスモックデザインなため
とにかくスモッキングばかりしていました
格子を書いては糸を引き布を縮めて、単調で地味な作業ですが
一つの工程の狂いも許されない緻密な作業

今年1月に出かけた成都の五つ星ホテルでも時間さえあればチクチク・・・
本人は必至ですが、優雅に見えますね

完成間際になってウエストを解いてスカートのひだを増やしました
（ひだは布によって幅も変えています）

お帽子を上から見るとまんまる・・・月餅のようです
ふっくらと仕上げるには、型の制作が不可欠です。

最後に全体を見て
ペチコートを追加することになりました
最後の作業なのでココロにも余裕があったのか
レース部分の布を抜くなど
思ったより手の込んだペチコートになりました

あらゆる部分で他の人形とは違い
アイカットから注意を払います
お顔は3個目でやっと先生のゴーサインが出ました

そして、このマルクが私に新しいタイトルを運んで来てくれました

ありがとうございます

☆
ミニチュア懐古人形館＠ノエカフェ
Le theatre de la poupee
2018年11月11日（日）
桃組さんと二人展開催♪

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懐古人形館展＠東京芝公園 東邦アート
2019年4月29日(日)〜5月11日(土)
参加させていただきます

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